大腸カメラとは
大腸カメラ検査は、盲腸から肛門までの大腸の粘膜を内視鏡で直接観察し、疑わしい部分があったら組織を採取して確定診断できる検査です。しなやかで細い内視鏡スコープの先端にはCCDカメラと光源があって、根膜の状態をリアルタイムで確認できます。
また、検査中に発見された早期の大腸がんや将来がん化する可能性が高い大腸ポリープをその場で切除して治療することもできます。切除した組織は回収して、生検を行い、確定診断ができます。
このような症状がある方は検査を受けましょう
■便潜血検査で陽性だった
■下腹が張る
■便が細くなった
■便秘と下痢を繰り返す
■出血があった
■親兄弟に大腸がんの人がいる
上記のような症状でお悩みの方、お腹や便の調子がいつもと違うと感じる方は、ぜひ一度大腸カメラ検査を受けることをお勧めいたします。どんな些細な不調でも構いません。お身体の不調を感じる場合は、医療機関を受診していただきたいです。
大腸カメラ検査の特徴
鎮静剤を使用した「苦痛のない」大腸カメラ検査
当院では「鎮静剤」を積極的に使用することで、大腸カメラ検査の「痛そう…」「怖い…」をなくすことが可能です。ほとんど眠ったような状態で検査を受けることができます。初めて大腸カメラ検査を受ける患者様も安心して受けることができます。
土日の大腸カメラ検査対応
2021年10月より日曜日に隔週で大腸カメラ検査を実施することになりました。
平日、忙しくて大腸カメラ検査を受けられなかった方など、ぜひ土日にご受診ください。
【休日の大腸カメラ検査】
土曜:9:00~12:00
日曜:9:00~12:00
検査をご希望の方はこちらより、ご予約お願いいたします。
【予約リンク】
無痛性挿入法による痛みの緩和
当院では「軸保持短縮法」という挿入法を使用しております。これは、伸び縮みする腸を短縮しながら直線的に挿入する方法です。
図のように、腸壁を圧迫することなく検査を行うことができるため痛みをほとんど感じません。この挿入方法は高い技術を必要とします。豊富な経験実績をもつ、当院の外科専門医ならではの検査方法です。
当院で大腸カメラ検査を行ったほとんどの患者様から「痛みを感じなかった」とのお声をいただいております。
モーニング大腸カメラ
大腸カメラ検査というと「一日拘束される」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。当院では「半日で検査を済ませる」ことが可能です。患者様の負担を少しでも減らすため、検査のスマート化を図っております。
詳細は下記をご確認ください。
ネット予約可能
検査の予約がネットからできます。ネットから大腸カメラ検査の予約ができるクリニックは珍しく、ご利用いただく患者様からもご好評をいただいております。
日帰りポリープ切除可能
当院では検査中に大腸ポリープを発見した場合、ポリープの大きさや個数にもよりますが、当日切除することが可能です。下剤服用や検査が1回で済みますので、患者様の負担が軽減される点が日帰りポリープ切除のメリットです。
最新の内視鏡システム『EVIS LUCERA ELITE』を導入
当院ではオリンパス社の最新内視鏡システム『EVIS LUCERA ELITE』を導入し、高精度の内視鏡検査を実施しております。NBIの特殊な青と緑の光を照射して粘膜表層を高精細に観察し、小さな病変も見逃しません。従来の検査では判別しづらい毛細血管や粘膜の微細な変化もNBIで観察が可能となりました。
ワイドアングルで視野角が大幅に広がりました
最新の内視鏡スコープ、『EVIS LUCERA ELITE』は従来の大腸カメラでの観察範囲が140度であったのに対して、視野角が170度と30度、幅が広がりました。これにより大腸のひだの後ろに隠れてしまっていた病変なども見落としがなく観察することが可能となりました。
ハイビジョン対応
内視鏡のスコープの先端についているカメラはハイビジョン対応で、高精細な画像を映し出すことができます。このことにより、病変の確定診断に大いに役立ちます。
便秘になりやすい方への配慮
大腸カメラ検査は、下剤や腸管洗浄剤を事前に服用します。便秘の状態でこうした薬剤を服用すると大変危険ですから、便秘しやすい方には便秘を解消する治療を行います。これにより検査前に数日間にわたって毎日、排便がある状態にしてから大腸カメラ検査を行っています。
感染を予防するための徹底した衛生管理
大腸カメラの検査で使用する医療機器はすべて内視鏡用洗浄消毒器による消毒を行っております。内視鏡検査による大腸菌O-157やピロリ菌、肝炎ウィルスなどの感染を防ぐことを目的としております。使用する強酸性電解水は人にも環境にも優しく安全性に優れております。検査の際により安心して受けて頂くために徹底した衛生管理を怠りません。
便潜血検査と大腸がん
大腸がんは早期にはほとんど自覚症状なく進行します。現在、発症率や死亡率が上昇している大腸がんですが、早期発見と適切な治療により根治できる病気です。そして、大腸カメラ検査は早期大腸がんを唯一発見できる検査です。
便潜血検査は、大腸がんに便が擦れて出血している場合に陽性と出る検査です。早期のがんやポリープはほとんど発見できませんし、平坦な病変や陥凹性の病変も見逃してしまいます。また、小腸に近い部分のがんは便がまだやわらかいため大きくなっても出血を起こすことがなく、陰性という結果が出てしまい、進行した大腸がんを見逃すこともよくあります。また陽性になった場合も調べてみると痔の出血など、他の病気で出血しているケースも多いのです。
大腸カメラ検査は粘膜を直接観察できるため、便潜血検査では見逃されてしまう大腸がんや、放置しているとがん化するリスクの高い大腸ポリープまで見つけることができます。
40歳を機に大腸カメラ検査を受けましょう
40歳を超えると大腸がんリスクは上昇していきます。そのため、40歳を超えたら定期的に大腸カメラ検査を受けることで、大腸がんを進行させずに健康を長く保つことができるのです。
大腸カメラ検査では、検査中の組織採取ができるため幅広い大腸疾患の確定診断ができますし、早期の大腸がんや大腸ポリープをその場で切除できるため、治療も終了します。
40歳を超えたら、そして大腸に症状がある場合や、便潜血検査で陽性になった場合には、できるだけ早く大腸カメラ検査を受けるようおすすめします。
検査中の早期大腸がんや大腸ポリープの切除も可能
内視鏡検査時に発見した早期大腸がんや、将来がん化する可能性が高い大腸ポリープは、その場で切除する日帰り手術が可能ですから、検査と同時に治療が受けられます。切除のために改めてスケジュールを作る必要がありませんし、下剤の服用などの事前準備を2回しなくてもいいので、ご負担が軽減できます。ただし、切除する数が多い場合や、サイズが大きい場合には、別の日の切除が必要になります。
選べる大腸カメラ
大腸カメラ検査は保険が適用される検査であり、保険適用であるがゆえに『どこで検査を受けても同じ』と思われがちです。実際に内視鏡検査環境が整っていなければ他院と特に変わらない大腸カメラ検査が実施されることが多いですが、当院では内視鏡検査専門クリニックとして、保険適用の領域の中にありながら2種類の大腸カメラ検査を提供しています。患者様皆様にはご自身のご希望に沿った大腸カメラ検査を是非お選びいただきたいです。
※どちらの大腸カメラ検査において鎮静剤の使用が可能です。
①スタンダード大腸カメラ検査
いわゆる一般的な大腸カメラ検査です。9時前後から下剤を服用し始め12時以降に大腸カメラ検査を行います。時間に余裕を持ちながら検査を受けることができ、多くの方に受診いただいています。
②モーニング大腸カメラ検査
午前中に検査が終了し、午後には私生活に戻ることが可能です。仕事を1日休むことができない方やスケジュールを組みにくい方にオススメです。鎮静剤を使用した場合、終日お車の運転はできなくなるのでお気を付けください。
③スマート大腸カメラ検査
大腸カメラ検査の際には事前に診察を受けていただく必要があります。スマート大腸カメラでは事前受診をオンライン診療で済ませることができる便利な検査です。通院回数を減らしたい方にオススメです
スタンダード大腸カメラ
スタンダード大腸カメラとは
モーニング大腸カメラ検査との比較
~メリット~
- 時間に余裕を持って検査準備を行うことが可能です
- 下剤服用時に何かトラブルがあれば医療機関と連絡が取れます
~デメリット~
- 日程を一日確保していただく必要があります
スマート大腸カメラ検査との比較
~メリット~
- 大腸カメラ検査を行う際に必要な事前受診において、医師と対面でコミュニケーションを取ることができます
~デメリット~
- 事前受診と検査実施日の、計2回医院にお越しいただく必要があります
検査費用について
大腸カメラ検査自体の検査費用は
- スタンダード大腸カカメラ
- モーニング大腸カメラ
- スマート大腸カメラ
いずれにおいても保険適応であるため同一料金となります。
※スマート大腸カメラにおいてはオンライン通信を使用するため、通常の診察費用に加え、1330円のオンラインシステム費用が別途発生します。
「かねこ消化器内視鏡肛門外科クリニック 水戸院」では、患者様に最適な大腸カメラ検査をお届けすることを目的に、上記の選択肢を設けさせて頂いております。
ご自身のライフスタイルを考慮した上で、ご希望の検査方法を選択ください。
モーニング大腸カメラ
突然ですが、皆さまは「大腸カメラ検査」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
大腸カメラ検査に対するイメージとして、
「一日拘束される…」
「仕事を休まないといけない…」
「スケジュールを立てづらい…」
こういったイメージをお持ちの方は多いのではないかと思います。
検査を受ける重要性は分かるのだけど、こういった「時間的制約」が検査を受ける際のストレスや煩わしさになっているのではないでしょうか。
そんな不安をお持ちの方々のために、当院ではモーニング大腸カメラを行っております。
モーニング大腸カメラとは?
モーニング大腸カメラとは、午前中の早い時間帯から実施する大腸カメラ検査のことです。
通常大腸カメラ検査は昼過ぎから対応するクリニックが多いなかで、当院では午前中の早い時間帯から検査を対応することができます。全国的にも珍しいクリニックです。
モーニング大腸カメラでのメリット
・午前中の早い時間帯での検査になるため、クリニックでの拘束時間が半日で済みます
・ビジネスパーソンの方はもちろん、忙しい子育て世代の方にもぴったりです
諸注意
・モーニング大腸カメラでは、院外での下剤服用となります
当院では一人でも多くの方に、ストレスなく快適に検査を受けていただけるよう、検査のスマート化を推進しております。
詳しくは医師やスタッフにお問い合わせください。
スマート大腸カメラ
当院では大腸カメラ検査の際に必要となる事前受診の負担を軽くするスマート大腸カメラ検査を実施しております。本来の事前受診においては外来受診をしなければなりませんが、当院では外来受診をオンライン診療で代替えすることを可能にしており、大腸カメラ検査の際に必要となる通院数を1日分減らすことができます。
メリット
・事前受診がオンライン診療になることで通院回数が減り、診察の負担が減ります
・来院がオンラインに切り替わり、待ち時間や院内感染のリスク・ストレスから解放されます
流れ
①まずはオンライン診療のご予約をお願い致します。オンライン診療の説明・予約はこちら
②医師による診察で大腸カメラ検査の受診可否について判断をさせていただきます
③大腸カメラ検査に必要となる下剤をご自宅に郵送致します
④検査当日に下剤をご自宅で服用していただき、服用が完了しましたらご来院ください
⑤当院にて大腸カメラ検査を実施致します
諸注意
・オンライン診療の際に、普段服用されている内服薬を説明できるように準備をしておいてください
・当院から車で1時間以内に受診が出来る方を対象としております
・オンライン診療を行った上で、医師の判断により検査を見送らせていただく場合がございます
・オンライン診療は通常診療とさせていただき、診察費用が発生致します
大腸カメラでわかる病気
腫瘍性の病気
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 直腸カルチノイド
- 大腸脂肪腫など
炎症性の病気
急性と慢性の炎症に大きく分けられ、慢性の病気の診断に大腸カメラ検査は有効です。特に、指定難病になっている潰瘍性大腸炎やクローン病は、できるだけ早く適切な治療を行うことが不可欠なので、大腸カメラ検査が不可欠です。下痢や血便、腹痛などがある場合には、できるだけ早く大腸カメラ検査を受けてください。
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 直腸潰瘍
- 虚血性腸炎
- 感染性腸炎
- 大腸憩室など
大腸内視鏡検査の流れ
1ご予約
お電話などで大腸カメラ検査事前受診のご予約をお願いいたします。
なお、診療や検査のご予約を連絡なくキャンセルされますと、他の患者様へのご迷惑にもつながりますので、以降の受診や検査をお断りする場合があります。キャンセルや変更自体は悪いことではありませんので、必ず事前にお伝えください。
2初診
大腸カメラ検査では、前日からの食事制限や下剤による腸洗浄を行って腸内をきれいにしないと正確な結果を得ることができません。こうした準備が必要ですので、当院では安全に検査を受けていただき、正確な結果を得るために、初診当日の大腸カメラ検査は行っていません。まず受診していただき、症状や既往症の有無、服用している薬などをうかがった上で、大腸カメラ検査についてくわしくご説明し、検査スケジュールを決めていただいています。
たとえば、便秘しやすい方は便秘の治療を行ってからでなければ安全な大腸カメラ検査ができません。また、血液をサラサラにするバイアスピリン、ワーファリンなどの抗血小板薬を服用している場合、組織採取やポリープ切除で出血するリスクが高くなります。そのため、こうしたことをしっかりうかがった上で、事前の準備をご理解いただくことを重視しています。まずは受診のご予約をお願いいたします。
3検査前日
夕食は検査食となります。夜9時までに食べ、それ以降は、検査が終わるまで絶食です。検査食を食べられない方には、食べてよい食材などについて事前診療の際にくわしくお伝えしますので、その内容に従ってください。
水分摂取はご来院前まで可能です。水やお茶などの透明なものを飲むようにしてください。
普段、飲んでいる薬がある方には、事前受診の際に前日や当日に休薬するもの、服用するものについてお伝えしますので、それに従って服用・休薬してください。
4検査当日朝
朝食を抜きますが、水分はお茶や水などをたっぷり飲んでください。
初診時にお渡しした腸管洗浄液を朝服用して下さい。腸で吸収されない水分なので、普通の水よりも楽に飲むことができます。
飲みはじめて1時間ほどで水のような便が出て、その後色が薄くなっていき、残渣がなくなったら洗浄は終了です。終了が確認できましたらご来院ください。
5ご来院
ご予約時間の少し前にご来院ください。
鎮静剤使用の検査を受ける方は、お帰りの際に自動車、バイク、自転車の運転ができない為、できれば付き添いの方といっしょにいらしてください。
6検査
更衣室で検査着に着替えていただき、検査室に移動します。
鎮静剤を使った検査をされる場合には、ここで投与します。
検査時間は、15分程度が目安です。
7検査後
鎮静剤を使用した場合には、1時間ほどリカバリールームでお休みいただきます。
水分補給や食事には特に制限がありません。ただし、切除を受けた場合など検査内容により、いくつかの制限が生じる場合があります。くわしい注意事項については、検査後にお伝えしています。
大腸カメラの費用
健康保険適用で3割負担の例 | |
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事前診療(初診料、内視鏡検査に必要な薬剤、血液検査) | 2,500円~4,000円 |
内視鏡検査(検査のみ) | 約5,000円 |
内視鏡検査(細胞検査を行った場合) | 上記に加えて5,000円かかります。 |
※ポリープ切除を行った場合も、検査日に25,000円~30,000円程度ご用意いただくと安心です。
・ひたちなか市で鎮静剤を使用した大腸カメラ検査をご検討の方へ