食事で気を付けたいこと
刺激が強い香辛料は控えめに
唐辛子・胡椒・山椒・からしなどの香辛料を過剰に摂取するとおしりへの負担が増えます。
アルコールは適量を
アルコールの過剰摂取は下痢につながって、おしりへの負担が強くなります。
食物繊維を積極的に
野菜や玄米、こんにゃく、海藻、キノコなど、食物繊維が豊富な食事にしましょう。
水分をたっぷり
便秘・下痢しやすい場合には特に十分な水分摂取を心がけましょう
トイレで気を付けたいこと
「強く」「長く」いきまない
強くいきむ習慣があると痔リスクが上がります。また、いきむ時間も短めにしましょう。
目安として排便に5分以上かけないようにしてください。
おしりの清潔
汚れは細菌が増殖してかゆみや炎症の原因になります。ただし、シャワートイレによる洗い過ぎは逆効果になります。
その他
身体を冷やさない
寒い季節には足先や腰などが冷えないよう、特に注意します。また、足腰は夏でも冷やさないように注意しましょう。
座りっぱなし・立ちっぱなしはNG
座ったまま、立ったまま同じ姿勢を続けていると、おしりに負担がかかり、血行が悪くなります。
1時間に5分程度は歩き回るか、ストレッチをするなどしましょう。長時間の運転をする場合も、こまめに休憩してください。
入浴は毎日
冬はもちろんですが、夏でもバスタブに浸かって身体を芯まで温めることで血行が改善します。清潔を保つためにも有効です。
便秘を解消しましょう
食物繊維と水分を十分とり、適度な運動を日常に取り入れ、便意があったらすぐトイレに行くようにしましょう。
朝、ゆっくりできる時間を作り、朝食をしっかりとってください。
下痢にならないように
食べ過ぎ、アルコールの過剰摂取を避けましょう。
下痢になってしまったら、お腹を温めて消化の良いものを控えめに食べ、油ものを避けましょう。また飲み物も温かいものをたっぷり飲みましょう。
異常があったらすぐ受診を
痔の症状と大腸がんや難病指定されたクローン病などの症状には共通したものがあります。
出血などの症状で痔と自己判断して放置すると進行して大変な治療が必要になってしまいます。早めに専門医を受診しましょう。
慢性的な便秘や下痢も受診を
便秘しやすい・下痢しやすい場合、疾患が隠れている可能性もありますし、痔の悪化・再発リスクを上げてしまいます。
専門医による適切な治療を受ければ慢性的な便秘や下痢は解消できます。体質だからとあきらめないで、ご相談にいらしてください。